fabulousのルアーは、全て「流れ」に強い。流れに強いというのは、流れの中でのレンジキープ能力や遊泳能力に長けているという事だ。

強いが故に「泳ぎきるルアー」はいくらでも作れる。しかし、ただ単純に「泳ぎきる」だけでは「流れを制した」事にはならないとも考えている。

このadlibも、BOAの泳ぎを汲み、勿論流れには強い。しかしそのS字的な動きは、あくまで補足であり、脇役でしかない。

真価を発揮するのは、流れにクロスした時の動きや逆引きでのスライド。

そこに拘り、少々の飛距離を犠牲にしてはいるが、他のルアーに引け劣るレベルではない。


  ベイトが通常の泳ぎから何かを感じ警戒する・・・その一瞬の間合いをシーバスは見逃さない。また、デッドリーベイトの動きを

演出する「落ち」の動きは、派手過ぎず、且つ時折身悶えするようなスライドが加わる。

S字の基本的な動きだけではなく、それに加わる動きに着目したアングラーの為に「adlib(即興)」の名をこのルアーに与えた。

 


  Adlibは、羽鳥氏の意見もふんだんに取り入れている。Gavotteにもいえるが、彼はクロス時やアクション時の「head down」を嫌う。これは彼のステージであるシャローエリアに於いて、ベイトの動きやシーバスの反応を見続けている彼ならではの持論であり、それは他のエリアにもいえると感じた僕との融合でもある。今回技術的な問題で採用には至らなかったが、フックアイの向きも今後実現させたい拘りである。


  羽鳥氏、テスト釣行でゲットしたランカー。

「流れとほぼ平行にクロスさせ、流れから外れた瞬間「流れに戻ろうとするベイト」のイメージで!!」

 

 

8月に行われた、JGFAタグ&リリースウィーク山陽「山陽サーキット第1戦」に参加するという、西日本で名を馳せるR&G氏に何も説明せず

Adlibプロトを渡したところ「又長87p、86p、」をゲットし見事優勝している。

(R&G氏のコメント)

「流れ」

シーバスフィッシングにおいて欠かすことの出来ない要素であり、シーバスにしてみても効率の良い捕食行動には欠かせないもの。

一概に流れといっても様々だけど、リバーシーバスにおいては大まかに淡水の流れと潮の干満による流れがある。

僕の身近な河川にはこの淡水の流れを常に持つような水量のある河川はないのだけれど干満差の大きい瀬戸内海だけに、潮の干満が強い流れを生んでくれる。

流れをコンセプトにしたルアー「adlib 135」

流れの中ではルアーは自然にU・J字の軌跡を描いて帰ってくる。

これを具体化したメソッドがドリフトといわれるもの。

このメソッドだけでも多種多様な専用設計のルアーが存在する。

その多くはただ巻いても派手な動きはしないのだけれど、流れを掴んだ時に良い動きが生まれる。

adlibもこういったドリフト時の動きの変化に特化したルアーで、流れの影響のない場所で泳がしてみればタイトにS字を描きながら泳ぐが、

流れの影響を受ける場所でドリフトさせてやると、U・J字の頂点(一番流れを掴むとこ)で「ヌワッ」っと上昇しながら横方向にスライド!

これにはたまらずシーバスも・・・って感じです。

他に類を見ない特異なボディーシェイプ、大型の実績の高いS字系の動き+上昇andスライドという組み合わせ・・・想像しただけで危険な感じがするはず。

使用感は、強い流れの中でもリップレス・S字系のアクションにより余計な引き抵抗を感じることはない。

シーバスの捕食スポットをイメージしてトレースコースを決めてやれば

「アドリブ」という名前の通りに後はルアーが流れに反応してくれるっといった感じ。

また速い流れだけではなく、潮の交わりの前後に生まれる「緩く重い流れ、淡水の流れ」で使うと今まで反応しなかった魚が居た事に気付く。

といってもこれは専用設計に基づくものであり、僕自身がロッドワークより、リトリーブ中心の攻め&トレースコースへのこだわりが強いというだけ。アングラー次第ではまた違った使い方が自然と出てくるはず。

そう言った意味では、アングラーサイドの「即興」がまたこのルアーの世界観を広げる。

専用なしには応用も生まれない。

アングラーの視覚に訴えかけるようなボディーシェイプにはいつも驚かされるが、これが偶然生まれる形ではなく、

明確なコンセプトの基に生まれる形であるからとても深みを感じる。 (以上、R&G氏より)

 


 

無論、他のシチュエーションや演出も、その場に応じたアングラー独自の組み立てで成り立つ。

アングラーの意識を高めるアイテム、それがadlibだ。   

コアなアングラーの為の少数生産ではあるが、腕に覚えのあるアングラーならば是非ともあなたなりの「即興(アドリブ)」で

息を吹き込んでもらいたい。

Length : 135mm / Weight : 約28g(フロ−ティング) / Balsa Wood製 

アドリブはフックレス販売です。

推奨フック 

 がまかつ TREBLE13#2   /   オーナー ST36#2

 Color/ マイワシ / グリーンバック / BG / アルミパール / チャートヘッド / RH